高速道路の深夜割引見直しについて
高速道路の深夜割引の見直しについて
深夜割引について(見直し案・無謀な運転の抑止策)
【割引の目的】 一般道の沿道環境を改善するため、交通容量に余裕のある高速道路の夜間利用を促進
<現行の割引> 0時から4時の間に高速道路を通行するETC車の料金を3割引
【課題】①割引適用待ち車両の滞留が発生 ②運転者等の労働環境の悪化
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<見直しのポイント(R5.1.20発表)>
①割引対象時間帯の走行分のみ3割引
②割引対象時間帯を22時から翌5時に拡大
③見直しにあわせて400km超の長距離逓減制を拡充
<無謀な運転の抑止策(R5.11.7~11.20意見募集実施)>
割引対象距離を増大させることを目的とした「速度超過」などの無謀な運転を抑止し、引き続き安全・安心に高速道路をご利用いただくために、割引対象距離への上限を設定
深夜割引見直しの具体的な内容
1.深夜割引見直し
(1)割引計算の方法
⇒ 従来の料金所通過時間に加え、高速道路内にETC無線通信専用アンテナを設置して、各アンテナから車両毎の通信記録を収集し、それらのデータを基にした割引対象距離により深夜割引
の還元率(通常料金に対して実際に後日還元される比率)を算出します。
(2)上限距離の設定
⇒ 割引対象距離を増大させることを目的とした「速度超過」などの無謀な運転を抑止し、引き続き安全・安心に高速道路をご利用いただけるよう、割引対象距離に上限を設けます。
(3)長距離利用の通行料金負担増や新たな交通集中を抑制することを目的とした激変緩和措置(5年程度)の実施
⇒ 深夜割引適用車両のうち、1,000km以上走行した場合は、1,000kmを超える部分を割引対象走行分に追加します。
⇒ 22時台に高速道路から流出した車両は、22時台に走行した分の還元率を最大20%とします。
(4)その他
①割引対象路線
⇒ 深夜割引の対象路線は現在から変更ありません。
②後日還元型の割引制度への変更
⇒ 車両毎の通信記録を収集し、それらのデータを基にした割引対象距離により深夜割引の割引相当額(※)を算出するため、その処理に一定の時間を要することになることから、割引適用方法を変更し、現行の平日朝夕割引と同様に、「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型による割引制度に変更します。
※割引相当額とは「ETCマイレージサービス」をご利用の場合は還元額、「ETCコーポレートカード」をご利用の場合は請求時に差し引かれる額を言います。
2.長距離逓減制の拡充
⇒ 今回の割引見直しの運用開始とあわせて、長距離利用の通行料金負担増を軽減することを目的に、400kmを超える走行を対象に、長距離逓減制を拡充します